梅雨から夏に向かうこの時期は、気温とともに湿度も上昇、じめじめした季節の始まりです。クールビズもスタートしましたが、ビジネスパーソンにとっては通勤電車や職場での汗は避けられないシーズンです。
資生堂がビジネスパーソンを対象に実施した調査※1によると、「クールビズ実施により、ストレスに感じていること」のトップは、「汗のニオイが気になる」(44.8%)、続いて「汗でベタベタして気持ち悪い」(42.3%)、「暑くて集中できない」(38.9%)という回答結果になりました。さらに、「カジュアルシーンよりビジネスシーンのほうがニオイが気になる」は6割以上(63.9%)となるなど、ビジネスパーソンの悩みの種として、職場での汗の“ニオイ”の存在が改めて明らかになりました。
この時期を快適に過ごすためにも、ビジネスシーンでの汗とニオイのケアは重要です。
資生堂は、オフィスで快適に過ごすための新習慣=“デオドラントBiz”を推進しています。昨年は、働く人のニオイケアに関する無料情報紙『デオドラントBizタイムズ』(B5判・全4頁)を全国の小売店等で配布するなど、クールビズにおけるデオドラントケアの情報提供を行ってきました。
このたび、梅雨から夏に向けてますます気になる、オフィスの「汗とニオイ」についてそのメカニズムと対策をまとめました。
※1 2013年、首都圏・関西圏のビジネスパーソン1,248名に実施
【商品に関するお問い合わせ先】TEL:0120-30-4710(9:00~21:00/年中無休/年末年始・法定点検日を除く)
「汗臭い」と言うものの、すべての汗は、本来無臭です。では、どうして汗がにおうのか、そのメカニズムと、効果的なデオドラントケアを資生堂リサーチセンターの河野佐代子研究員が解説します。
【河野 佐代子】
資生堂リサーチセンター
化粧品開発センター 洗浄製品開発グループ
「エージープラス」などのデオドラント剤の開発にあたる。
汗・皮脂に由来するニオイから加齢臭対策まで、幅広く製品開発を手掛ける。
◆その① 意外と知らない「汗とニオイ」の正体とは?
~汗そのものは実は無臭。無臭の汗がにおうワケ~
『ニオイ菌の作用で「ニオイ発生」』
無臭の汗を“におう汗”に変えるのは、肌表面の細菌(常在菌)である「ニオイ菌」です。ニオイ菌は、汗に含まれるタンパク質や脂質を分解。これにより発生した脂肪酸などがニオイとなります。つまり、汗は、細菌であるニオイ菌が作用して、初めてにおうのです。
汗と同様に、肌から分泌された皮脂も、ニオイ菌により脂肪酸などに分解され、特有のニオイを発します。
したがって、ニオイ菌を取り除く(=殺菌する)ことが、ニオイ対策には非常に重要となってきます。
◆その② ニオイを抑える3大要素・・・「制汗」「殺菌」「消臭」
~汗がにおう仕組みを知って、徹底的なニオイ対策を!~
気になるニオイを抑えるために重要なのは、まず、汗の量を増やさないこと。そのためにトライすべきは、「制汗」です。汗の量を抑えることでニオイも軽減されます。制汗剤は、汗腺に作用して分泌そのものを抑えます。
とはいえ、汗を完全に抑えることはできません。そのため、汗をかいてもにおわないようにするには、肌の「殺菌」が重要になります。ニオイ菌がなければ、汗は分解されず、ニオイも発生しないからです。ニオイを引き起こすニオイ菌は、常に肌に存在しているため、「殺菌」は特に大切な要素といえます。
それでもうっかり発生してしまったニオイには、「消臭」で対応します。
このように、汗とニオイの仕組みをふまえた「制汗」「殺菌」「消臭」3つのポイントを意識することで、汗のニオイを効果的に予防しましょう。
◆その③ ニオイが発生しやすい場所と、その対策とは?
~男性は「わきの下」、女性は「胸元」にもご注意を!~
汗とニオイの成分に男女差はありませんが、一般的に男性は、女性より発汗量が多く、皮脂の分泌も多いため、ニオイも発生しやすくなります。また、ムダ毛の有無などの肌環境による違いもあります。
《サラサラ汗とベタベタ汗》
私たちの体表の多くを占める汗腺は、エクリン腺で、そこから分泌される汗は、体温調節の役目を果たしています。そのほとんど(99%)が水分なので、サラサラしています。
一方、わきの下には、アポクリン腺という汗腺が数多くあり、ここから分泌された汗は、タンパク質や脂質を多く含むため、ニオイ菌によって分解されると、独特の強いニオイを発生します。
【わきの下】
『わき毛の多い男性は、女性よりもニオイ菌が繁殖しやすい環境!』
わきの下の汗は、ニオイが強く、べたつきます。さらに、わき毛が多いと蒸れやすく、ニオイ菌がますます繁殖しやすい環境となります。そのため、男性の場合は、わき毛の根元に制汗剤を付着させて汗と皮脂を抑えることが重要です。ひと吹きで毛をすり抜けてわきの奥まで到達し、肌に密着するスプレータイプを選ぶことをオススメします。さらに、冷却感の高いものなら、ひんやり感が続き、快適に過ごせるというメリットもあります。
一方、女性では、ほとんどの人がムダ毛の処理をしていますが、蒸れやすい場所なので、やはりケアが必要です。また、制汗作用により汗を抑えることで、気になる衣類の「汗じみ」を防ぐことにもなります。ポイントは、わきの表面に均一に制汗剤を付着させることです。
【胸、デコルテ】
『女性もご注意!胸元も汗をかきやすい!』
わき以外に汗が気になる部位として、胸やデコルテ、背中などがあげられます。汗をかいたら、シートタイプで拭き取りましょう。胸元にもアポクリン腺があるので、ブラジャーをつけている女性は汗によるニオイにも要注意です。
【足の裏】
『「殺菌」だけでなく「消臭」もできるものを!』
靴の中は、常に蒸れています。また、衣類とは違いなかなか毎日洗うことはできません。汗に作用するニオイ菌は、湿度が高まると増殖するため、足の裏のニオイ菌は、他の部位に比べて非常に多い状態。梅雨の季節はもちろんのこと、足のニオイケアは、一年を通して必要です。足の汗対策は、「殺菌」だけでなく「消臭」にも重きを置いた商品を使うと効果的です。また、通気性をよくするために同じ靴を毎日履かないようにすること、定期的に日陰干しをすることも重要です。
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○においでお悩みの時は、
“においのポータルサイト”『デオ研(DEOKEN)』
「デオ研」は、においの原因、基礎知識、予防法を紹介するほか、「におい」にまつわるエピソードなど様々な情報を提供しています。 詳しくは「デオ研」で検索(URL:http://www.deoken.jp/?rt_pr=tr148)
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◆その④ さまざまなアイテムを使い分けて、ニオイ対策を
~時間帯別やシーン別に、対策ポイントあり!~
効果的なニオイ対策を行うには、時間帯やシーンでアイテムをうまく使い分けることがポイントです。
まず、重要なのは、朝の出勤前。汗をかく前にきちんと対策しておくことで、仮に汗をかいてもニオイを防ぐことができます。スプレータイプやスティックタイプがオススメです。
オフィスや外出先で汗をかいてしまったら、まずはニオイのもととなる汗そのものを拭き取ることが大切。シートタイプがオススメです。その上で、スプレータイプを使えば、デオドラントケアとしては完璧です。
ニオイ対策は、夏場だけでは不十分。梅雨の時期も要注意です。気温とともに湿度も上昇し、ニオイ菌の繁殖も活発になります。普段以上に「汗とニオイ対策」を心掛けたいものです。
■クールビズの強い味方!資生堂「エージープラス」
No.1デオドラントスプレーブランド※2「エージープラス」は、「汗とニオイ」にアプローチ。高機能パウダースプレーの先駆けとして幅広い年代の方に支持され、2001年の発売以来、累計出荷本数は1億4000万本※3を超えています。
※2 インテージSRI 制汗剤(パウダースプレー)市場 2013年5月~2014年4月 Ag+ブランド(累計販売金額)
※3 資生堂出荷ベース 2001年2月~2014年4月
ニオイ菌に強力アプローチ! 銀含有ゼオライトの「殺菌」効果
「ニオイの原因となる菌を殺菌」する成分として資生堂が独自に開発した「銀含有ゼオライト」 ※4は、菌に接触し、殺菌することでニオイのもとを断ちます。この銀含有ゼオライトは、「パウダースプレーe」をはじめ「フットスプレーe」、さらに「デオドラントスティック」に配合しています。
※4 資生堂独自開発成分:銀含有ゼオライト(銀・亜鉛・アンモニウム担持ゼオライト)を配合しています。
新処方!フルシナジーアクション技術
銀含有ゼオライトがより効果を発揮しやすい環境をつくるため、「フルシナジーアクション技術」を開発。汗・ニオイを抑えるため、汗・皮脂吸着パウダー、制汗成分、デオドラント成分をバランスよく配合し、機能性を向上させた処方です。スプレータイプに採用しており、朝ひと吹きするだけで一日中サラサラ快適に過ごすことができます。
▼プレスリリース
http://www.shiseidogroup.jp/releimg/2300-j.pdf?rt_pr=tr148
▼資生堂グループ企業情報サイト
http://www.shiseidogroup.jp/index.html?rt_pr=tr148