日本酒コスメの新基軸に期待

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日本の文化を見直す機運が高まり、化粧品にも「和」の回帰現象が見られる中、日本酒コスメの新基軸に期待が集まる。
化粧品OEMメーカーCSラボでは、「日本酒コスメ」のリサーチを進めており、新しいスキンケアコンセプトを生み出そうとしている。

台頭する「和」の材料を使ったコスメ

古くからある「和」の素材の良さを引き出した化粧品や、地域に貢献できる地域名産品を使った化粧品が人気を集めているのも、パワースポット人気と無関係ではない。

日本古来の素材、伝統由来の素材を使うことで、癒やしやパワーを得たいという発想が根底にあるのだ。
「和」の素材を使い、根強いファンを得ている主なコスメとしては、以下のものが挙げられるだろう。

・ゆずのジェル状美容液
・椿油
・杏油
・米麹を使ったクリーム
・米由来成分を使ったクリームや美容液
・酒粕を使ったクリーム
・米ぬかを使った石けんやクリーム
・日向夏(柑橘類の一種)のオイル

日本各地で、地元の名産品を活用した化粧品開発に力を入れる動きが加速しているが、「和」の素材すべてが軌道に乗っているわけではない。日本の文化や歴史、精神性を感じ取ることができる世界観を備え、素材の魅力をうまく引き出した商品設計を施し、さらには、化粧品に効果効用を求める女性たちの強いニーズに応えた化粧品こそが、「和」の化粧品市場で成功する決め手となる。

日本酒コスメの可能性

上記のような流れを踏まえて、CSラボでは、「御神酒」として供えられ、「お清め」としても利用され、日本人の精神性を象徴する古くからの素材・日本酒に着目し、化粧品としての新たな可能性を探って、現在開発を進めている段階だ。

想定している品目は以下の主に3種類である。
・精米歩合70%以下の白米と米麹と水だけで作られ、醸造アルコールを含まない純米酒を使ったボディミルク
・純米酒を原料に、古代米の抗酸化力をプラスしたクリーム
・純米酒を原料に、塩をプラスし、塩と酒とののダブル効果で「お清め力」「パワーデトックス」を訴求した塩酒入浴剤
このほか、日本酒だけではなく、先人の知恵を生かしながら、現代女性のニーズに応える素材にも着目し、その可能性を深堀りすべく、現在進行形で化粧品のリサーチを行っている。女性のメンタリティや精神的なニーズに寄り添った化粧品の実現を目指す、弊社の商品開発力にぜひ期待してほしい。